イクリプスの打ち合わせスペースの壁は、ほとんどが本棚!部屋の2面に渡って壁を覆うほどの大きな本棚が置かれている。そこにはデザインに関する本はもちろん、パンの本や歴史の本など一見デザインには関連の無いような書籍が並んでいる。
デザインの依頼を受けたイクリプスは、まずは顧客の扱う商材について調べ、学ぶ事をとても大切にしている。「人の役に立つ情報を伝える者として、まずはその商材について知る必要があります」と日野社長。そのスタンスを象徴する大きな本棚を、社員や顧客の目に留まりやすい打ち合わせスペースに配置したのである。
安藤忠雄の建築の本から、パンの歴史、江戸時代の図鑑など、様々なジャンルを網羅!ビジュアルに優れた本がたくさんあります。打ち合わせしながらぱっと本を手にとり、お客様とイメージのすり合わせができちゃうのですね。
金子
社内は明るくてパーティションが低く、広々としていますね!
社長
全員がワンフロアで働く事にこだわりました。デザイナーは一人の世界に没頭してしまいがちなので、せめてパーティションを低くして周りの人と顔を見合わせて話しやすいようにしました。
芳賀
レイアウトで工夫したところはどこでしょうか。
社長
部署間や社員間で、コミュニケーションが取りやすいようにしました。レイアウトを考えるのは、まるでパズルのようで、5時間くらいかかりました。社員間でお互いの能力を認め、良い人間関係が築かれていれば、協力し合って効率よく業務ができるのですが、それがとても難しいのです。早くお互いの良さを知っていけるよう、社員同士のコミュニケーションには気をつけています。
芳賀
社員さん同士のコミュニケーション円滑化のため取り組まれている事はございますか。
社長
体育館を貸し切って、研修を行っています。例えば好評だったのは、全員で目隠しをし、チームで一つの正六角形を作るゲーム感覚の研修です。チームリーダーには何も見えない状態でチームの部下に指示を出さなければなりません。
金子
難しそうですね!
社長
そうです。リーダー以外のスタッフは、目の見えていないリーダーに助言しなければなりませんので、リーダーの苦労が分かるのです。リーダーには、その役割や大変さを再認識してもらい、より強い意識を持ってもらいます。この研修では、リーダーとスタッフ間で良いミュニケーションをとることができたのではないでしょうか。
金子
私もそんな研修を受けてみたいです!どうして人とのコミュニケーションに力を入れられるのでしょうか。
社長
一般的に、デザイン会社は少人数の組織が多いです。しかし、弊社はできる限り多くの能力のある人と一緒に切磋琢磨していきたいので、ある程度、組織化していきたいと考えています。そのためにも、社員同士のコミュニケーションの円滑化に力を入れているのです。
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